医療事故に悩む人々

お互い1人っ子

私には小学校時代からもう年以20年上の付き合いになる友達がいます。家も近所で、お互い1人っ子でとても気が合い、結婚・出産した今でも仲良くしています。その友達が、1人目を妊娠し、もうすぐ出産というある日、一緒にランチをしている時にポツリと、「私、本当はお兄ちゃんがいたんだよ。」と、言ってきたのです。驚いてどういうことか聞いてみると、友達のお母さんは、彼女を妊娠・出産する前に1人、男の子を出産していたそうです。

しかし、男の子を出産し、産声を聞いたのもつかの間、担当医の先生が、「後陣痛が起こらない!胎盤が剥がれない!」と騒ぎ出し、何とか胎盤を体外に引きずり出すための処置に追われ、その場にいた先生と看護師さんの注意が母体に集中し、新生児の男の子が放置されていたそうです。何とか胎盤が出て来たものの、物凄い出血でまた現場は騒然となり、その間、友達のお母さんは、赤ちゃんがずっと寝かされたままなのを気にしていたそうです。ようやく赤ちゃんのところに看護婦さんが向かったと思ったら、その看護婦さんが「赤ちゃんの体温が!」と叫び、友達のお兄さんになるはずだった赤ちゃんはそのまま亡くなってしまったそうです。

失意の底に突き落とされ、ご主人に、「これは医療事故かもしれない。弁護士に相談しよう!」とも言われたらしいのですが、そんな気力も湧かず、友達のお母さんは2−3カ月の間家に閉じこもって暮らしていたそうです。 友達も第1子が男の子だったので心配していて、「私は絶対に赤ちゃんが放置されないように見てる!」と言っていました。でも、無事に男の子を出産!今では3児の母です!