医療事故に悩む人々

夫が拘留者だったから

私は60才の主婦で大型商業施設のパートに出ています。主人は若いころから盗癖があり、5月22日に万引きが見つかって拘置所に未決勾留中でした。今年6月2日お昼ちょうどに拘置所の看守長から勤務先に電話がありました。それによると左、中大脳動脈、後大脳動脈に広い脳梗塞が見つかり一部が出血性梗塞を起こしていたので、気管切開を行い気道確保の状態になっていること、緊急の手術が必要なので他の病院へ移すという内容でした。

私は事情を話して職場から拘置所へすぐに向かいました。拘置所内の医務部へ午後1時半頃に着きました。まだ受け入れ病院が決まっておらず午後2時過ぎにようやく大学病院への搬送が決まりました。救急車に同乗して大学病院へ着いたのは午後3時半頃でした。頭部のCTが行われ、左中大脳動脈に広範な脳浮腫があり、左半球の脳溝の狭小、脳室拡大が診られるとの説明が私と刑事弁護人に対して行われました。午後10時過ぎに前側頭部の緊急開頭減圧手術が行われ、主人は右半身が動かなくなり、喋ることも書くことも出来なくなりました。

主人にまず異変があったのは6月1日の午前7時頃で拘置所の医務部外科医の診察を受け脳内出血または脳梗塞の疑いがあったためICUに運ばれ、救命措置と中心静脈栄養の点滴を受けたそうです。そのあと精神科医に引き継がれCTが行われ、ここでも脳梗塞と判断されてグリセオールの投与が開始されていました。同日お昼ころ放射線技師による頭部CT撮影でも脳梗塞の可能性が高いと判断されたそうです。

しかしそれ以降医師や准看護師が夫を診ることはなかったそうです。次の日の朝に医務部長が夫を診察した時点で、広い脳梗塞になって出血性脳梗塞も起こしていたのです。6月1日の朝の時点で脳梗塞がわかっていたはずなのに、なぜ転院させなかったのか。また血栓溶解療法をなぜしなかったのか疑問です。私の夫が未決勾留者であったための差別でしょうか。これは医療事故ではないのでしょうか。現在弁護士さんに訴訟に関して相談をしています。